アメリカの大統領専用車 ビーストとは?気になるお値段など

1月20日にバイデン大統領が就任してバイデン政権が本格的に始動開始となりましたね。

就任式にはレディーガガが国歌斉唱をおこない華やかに執り行われたそうですよ。

日米関係は今後どうなっていくのか分かりませんが、うまくやってくれることを祈ります。

そんなアメリカ大統領には、大統領専用車と呼ばれる車が用意されます。

この大統領専用車は大統領と共にアメリカ国内の移動の際はもちろんのこと、各国を訪問の時などに使われる車となります。

この大統領専用車は、ベースとなる車にありとあらゆるセキュリティ対策を施した特別仕様の車となっていてアメリカ大統領の安全を確保できる車となっています。

日本に訪日した際には羽田空港に大統領専用機のエアフォースワンが到着する数時間まえに前に到着していて、大統領が到着してすぐに移動できるようにスタンバイしています。

実際に大統領が移動する時には、常に2台体制で移動を行うといったルールもあるそうですよ。

その為、2台のビーストには同じ番号の外交ナンバープレートを装着して外見も全く同じにしていて、どちらの車に大統領が乗っているかわからないようにする為のカモフラージュの意味合いがあります。

念には念を入れて大統領の安全を守っているのがわかりますね。

大統領専用車の愛称はビーストと呼ばれていて、なんだか物々しい愛称ですが大統領の身を守るためにあらゆる攻撃も防ぐことができる装備を実装しているモンスターカーに仕上がっているそうですよ。

大統領専用車に備わっている主な機能としては、

・携行式ロケット弾の攻撃にも耐えられる防弾ガラスと装甲で強化されたボディを搭載

・銃で攻撃されても爆発しないよう燃料タンクは、フォームシールにより完全密封されている

・車体全体に耐爆処理が施されており手榴弾やIED(即席爆発装置)などの衝撃ににも耐える事ができる。

・車両後部には追っ手をまくための煙幕発生装置が備わっている。

・ケブラー繊維が使用された特殊なランフラットタイヤを装着していて、万が一タイヤが吹き飛ばされた場合 でもリムだけで走行可能となっている。

・外敵の侵入を防ぐため、ドアハンドルに電気ショックや催涙ガスなど採用している。

・夜間視界カメラがクルマの前部に隠されており、ヘッドライトが使用不能に陥っても夜間の走行が可能となっている。また催涙弾の発射機も備わっている。

・万が一の事態に備え酸素供給システムを完備されており綺麗な空気を供給できる。生物兵器や化学兵器を使われたとしても車内の空気は完全に独立していて外気を遮断する事ができる。

・急医療体制も万全となっており、各種医療用品をはじめ車内の冷蔵庫には大統領が負傷した際に使用される輸血用の血液が大量に保管されている。

・大統領席が乗る席には副大統領とペンタゴン(米国防総省)につながる衛星電話が備わっている。

公開されている情報だけでも、このような装備を備えている事がわかっています。

しかし、これ以外にも隠された機能があると私は思っています。

もしかしたら、緊急脱出用として飛行機能も備わっているかも知れませんよ~ 笑

外観はキャデラック・DTS リムジンを拡大した感じに見えますが実は全くの別物で、ベースとなるシャシーはセダンのものではなくシャーシと駆動系はピックアップトラックのGMC・トップキック(シボレー・コディアック)からの流用で、そのシャーシの上にキャデラックのボディーを載せた特別仕様の車両となっています。

その為エクステリアではヘッドライトはエスカレードの部品を流用するなど、様々なGM車の部品が組み合わさって作られていますよ。

このベース車両の価格は1億6000万円と言われています。

トランプ大統領の使っていたビーストは、オバマ大統領時代のビーストに17億円をかけてさらなるセキュリティ強化を施した車両を使っていたみたいですよ。

総額については公開されていませんが、世界一高い車だと思います。

追加されたセキュリティー機能の詳細は明らかにされていませんが、各種の装甲や防弾・耐爆仕様の強化を大なったとの情報があります。

その結果、車両の総重量は2万ポンド(約9トン)になっているとの情報もありますよ。

物凄い重量になってますね。

もはやトラックと言った方が良いかも知れません。

その為、最高速度は100km/h前後、燃費は2km/Lから3km/L以下と言われています。

フロントガラスは多層の特殊防弾仕様となっていて、一番厚い部分では厚さ約13cmだそうですよ。

これだけ特殊なガラスを使用しているので窓の開閉は基本的に出来ないそうで、運転席の窓だけが3インチ(約7.6cm)程度開くそうです。

また、特殊な防弾仕様に加工されたドアの厚みは20cm以上となっているそうです。

これだけの装備が実装されているのなら、重量が9トンとなっているのも納得できますね。

バイデン大統領はこの車両をそのまま使うのか、それとも別の車両を用意するのかも気になる所ですね~