トヨタ新型タンドラのハイブリッドシステムはランクル３００搭載への布石？
トヨタの新型タンドラは北米市場で販売されているフルサイズのピックアップトラックですが、今回のフルモデルチェンジで大きく生まれ変わっていますね～
特に私が注目するのはパワーユニットが刷新された点です。
タンドラと言えば昔からV8エンジンを搭載していたんですが、今回の新型からV6へと変更になっていました。
先代のタンドラは最高出力381hp（386ps）、最大トルク401lb-ft（543Nm）を発生する5.7リッターV型8気筒自然吸気ガソリンエンジンと6速ATの組み合わせだったのに対し、新型は3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボエンジンと10速ATの組み合わせへと変更になっています。
このパワーユニットは一足先に発売されたランクル300にも搭載されているもので、レクサスのLS500にも搭載されている最新のV6ユニットとなります
新型タンドラは、一見するとエンジンが小さくなってしまい性能的に劣るかのように思えますが、そこは3.5リッターのツインターボエンジンとなっているので、従来のパワーユニットと比べると確実に性能は上がっているそうです。
このようなピックアップトラックは、ボートやトレーラーハウスなどを牽引するシチュエーションもあるので、その辺を考慮して開発されているので、必要十分な性能が与えられているそうですよ。
また、私が注目しているのは初となるハイブリッドシステムを搭載したことです。
今回搭載されるハイブリッドシステムは今までのトヨタ車から流用する物ではなく、新たに開発したシステムを採用しており「i-FORCE MAX」と呼ばれているようです。
このシステムの概要は、通常の3.5リッターツインターボエンジンにモーターを追加する形で仕上げられていて最高出力は437hp（443psとなっており最大トルクは583lb-ft（790Nm）を発生するモンスターユニットに仕上がっているようです。
このパワーユニットに10速ATを組み合わせています。
これはガソリン仕様のモデルと比べると馬力で49ps、トルクで140Nmの性能がプラスされていることになります。また、最大トルクの790Nmを2400rpmの低い回転数で発生するのが特徴の一つとしてあり、実用性を考えられて作られたパワーユニットだということが分かります。
ダウンサイジングターボの恩恵とミッションの多段化による恩恵、ハイブリッドシステムによる恩恵のおかげで、新型タンドラは従来モデルを大幅に上回る燃費性能が実現されていると予想することができますね。
日本の道路事情を考えると新型タンドラはあまり受け入れられないかも知れませんが、アメリカなどのピックアップトラックの本場では、このフルモデルチェンジが受け入れられるのか興味があるところです。
特にハイブリッドシステムはこの手の車へ搭載されるのは初のことだと思うので、この辺がどのように受け入れられていくの見ていきたいと思います。
このパワーユニットが成功すれば、ランクル300への搭載の現実味も出てくると思いますね。